気づきのすゝめ

書評中心に趣味など語ります

即戦力になる考え方ー3

この章でこの話は最後にしようと思います。
前回、5W1Hを投げかけ続ける力こそ、論理的思考力だと僕の定義をご説明しました。

 

5W1Hとは、疑問詞の頭文字をとったものです。
What, When, Where, Why, Who, How
この6つから、頭文字をとったものですね。
特によく使う疑問詞は、Where, Why, Howかと思います。

 

 

これを投げかけるとは?という話ですが、
例えば農業の話になります。Aさんはお米の農家さんです。
収入を見ると、どうも今年は昨年よりも悪いぞ。となります。収入が減るわけですから、大変なことです。調べて見るとどうやら、収穫量が少なかったようです。

ここで、収穫量は「なぜ(Why)」少ないのか、あるいは、「どこが(Where) 」少なかったのか。と、疑問詞を使って詳しく見ていきます。

 

 

Aさんは収穫量が少ない原因を考えたとします。
収穫量が悪いということの原因を、どう考えるでしょうか。例えば、天候が悪かった、Aさんの田んぼは今年は病気が多かった、粒が小さいから重さが少なかった、あるいは粒の数が少なかった…というように、いろいろ考えられます。
田んぼの中でも、いいところと悪いところがある。とかも考えられます。

今、ごちゃ混ぜに羅列して書きましたが、これは「なぜ」と「どこが」が混ざっていて、何から手をつけたらよいのやら、という状態です。

そこで、それを整理するのに使うのが、ロジックツリーというものです。ここで初めて、分解の概念が出てきます。

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簡単なものですが、今年の原因は、登熟期の悪天候でした、となりました。どの時期の何が、まで原因を絞るために、どこ?なぜ?と細かく見ていくわけですね。

もちろん、そこで終わってはいけなくて、ではどうすれば良いか?をこれから考えることが問題「解決」では大切です。

 

もっと詳しくも書きたいですが、長くなると読むのも疲れますし、ここまでで。
僕は、このように論理的思考を用いた問題解決を、作物の栽培を通じて学生に伝えていけないか?と考えています。