気づきのすゝめ

書評中心に趣味など語ります

働き方改革の向こう側

平成の福沢諭吉、といつかは呼ばれたいYutoです。

最近、働き方改革なる言葉が社会で飛び回っております。僕自身、休日取得者が少ない会社に勤めておりますので、この働き方改革は、大賛成です。 (僕はちゃんと休日をいただいております。)


しかし、働き方改革を行ったその先に、皆が幸せに生活をしているイメージは湧きません。


プレミアムフライデーで、月末金曜日は15時終わり!さぁ、消費しよう!とは言うものの、そのプレミアムフライデーを成り立たせるために、その前日や次週の月曜日は残業です。というのは、おかしな話です。時間がシフトしただけですね。

同じような話で、週休2日、休もう!となれば、他の5勤が残業増えるのでしょう。おかしな話です。


ここで、今回僕が休日に関して考えていることをお話しします。

 

皆さんは「てこの原理」をご存知ですか?
知ってるという方がほとんどかと思いますが、
支店・力点・作用点があり、支店と作用点の距離に対する支店と力点の距離の比が大きいほど、楽に物を持ち上げられるというやつです。

僕は、休日とは、このてこの原理を仕事に応用するためのものかと思います。

少ない力でより多くのことを行うということは、かしこまった言い方では、よくご存知、「生産性を上げる」ということですね。

 

例えば、僕は今、中小企業診断士の資格勉強を毎日しつつ、本を休日に1冊以上読んでおります。
最近では、毎日少しでも自分が何かを学べなければ、気持ちが悪いと思える程、強い習慣になりました。

 

僕が何をしているのかはどうでもよく、新たな学びがあると、今目の前に広がる光景を、別の視点から見られる、ということです。会社の当たり前を、疑問に感じることが多くなってくるのです。これ、要る?という感じです。

 

自分がその仕事しかせず、余暇の時間も、慣れたことをする毎日になると、自分の仕事を会社の常識の枠でしか考えられなくなります。実際、2年ほど前までは僕もそうでした。もちろん、今も何かしらの枠の中にはいると思います。しかし、会社の枠だけで物事を捉えることはなくなりました。

 

かのPanasonic創始者松下幸之助さんは、日本で初めて週休2日を取り入れた方と言われていますが、彼の言葉に、「休養1日、教養1日」という言葉があるそうです。松下さんも、休みの日に学びを得、仕事に活かして欲しいと考えたのでしょう。

 

だからと言って、休日のうち片方は本を読んだ方がいい!といっているのではないのです。

 

一番大切なのは、新しいものに触れていくということ。未知のものを知るというのは、自分の視界を広げてくれると思います。そして、その広がる視界で、今まで当たり前だったことを、別の視点から見られる、大きな「てこ」に繋がるのだと、思います。

 

皆で、現状の大きな問題を、それ以上のてこでひっくり返しましょう!
それが、働き方改革の向こう側で、僕がイメージする世界です。